美白だけじゃないビタミンCの力
ビタミンCは乾燥以外の全ての肌トラブルに効力を発揮します。
特にシミ・シワ治療薬としては、レチノイン酸に比べ効果は劣るものの
肌が赤くなるなどの副作用がありません。
なにより、老化の主な原因となる
紫外線の攻撃から肌を守る効果があり、
肌トラブルが起きる以前からの予防のため基礎化粧品の一環として含めて欲しい成分です。
また、皮脂の分泌を抑え、活性酸素の発生を阻害する働きがあり、
ニキビに対しても効果があります。
使用前 |
使用後 |
・毛穴が開いてキメが粗い
・シミが目立ち、小ジワが多い
・皮脂が多い |
・毛穴が締まってキメが整う
・シミが薄くなる
・肌の弾力が増してシワが減る |
ビタミンCの作用
■ POINT
皮脂が多く毛穴が開いた肌にビタミンCを塗ると、皮脂腺の働きが抑えられて毛穴が引き締まり、キメも整います。
また、表皮の一番奥にあるメラサイトという部分にビタミンCが働きかけることでメラニン色素の生成が抑制されてシミが薄くなります。
真皮まで働きが及ぶと、コラーゲンが増加して肌の弾力も増し、シワが減ります。
ビタミンC誘導体
そもそも純粋なビタミンCは肌への刺激が強く、不安定な物質です。
そのまま肌に塗っても効果はなく、すぐに酸化してしまいます。
そこで登場したのがビタミンC誘導体です。
リン酸エステルなどの誘導体にすることで刺激なく安定して細胞の奥まで浸透させることができるのです。
しかしスキンケア化粧品に含有が認められているのは3%未満の濃度のビタミンCまでです。
この点、医師が治療に用いるビタミンCの濃度は5%以上と高濃度で、さらに目的に応じた治療濃度を選び処方することで有効な成績を得ることができます。
高濃度ビタミンCローション&ジェル
ビタミンCには紫外線が肌を痛めつけるのを防ぐ作用があります。
そのため
朝からたっぷりとビタミンC配合のローションやジェルを使用すると効果的です。
脂性肌ならローションを、
乾燥肌ならジェルタイプを洗顔後に化粧水使用前につけます。
夜はシートマスクに染み込ませて
5〜10分ほどパックをするとよく浸透します。
さらにニキビやシミ・シワへの直接の効果を期待する場合は?
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・・・ 弱電流でビタミンCを真皮まで運ぶ ・・・ |
ビタミンCのイオン導入法 |
■ POINT
ビタミンCの使用でシミやシワにも効果を得ようとしたときに問題となるのは、いかにビタミンCを肌の奥の組織まで浸透させるかということです。
通常はすぐに酸化して壊れてしまうビタミンCも、イオン導入法を使用することで最大限の効果を発揮できます。
イオン導入とは?
ビタミンCに微弱な電流を与えてマイナスイオン化させることにより有効な成分を肌の奥の層まで浸透しやすい状態にする治療法です。
★ ビタミンCの真皮への浸透率は
通常の2〜3倍!
★ 皮膚内に吸収されたビタミンCの濃度は
通常の血液中の400〜600倍!
★ イオン化した成分は
肌の深部までうるおいを運ぶ!
廃物除去
ディープクレンジング |
力強化
マッサージ |
引き締め
リフティング |
イオン機能が毛穴や皮膚の老廃物を除去。
遠赤外線機能・振動機能との相乗効果でいきいきとした肌に。 |
遠赤外線機能・振動機能に加えイオンの極性を素早く入れ替える機能で皮膚の深部までマッサージ。 |
イオンの極性をゆっくりと入れ替える機能で効果的刺激を与え肌の引き締め効果を発揮。 |
施術前の準備
ビタミンCによる美肌治療はシミ・シワなどの改善のための直接的な治療法と比較すると効果の現れ方が緩慢なものですが、お肌全体のコンディションを改善させ、他の治療の効果を促進させてくれます。アレルギーの心配も無く気軽に続けられる治療なので、基礎化粧品を使用する感覚でデイリーケアの一環としてご自宅でも実践される事をお奨めします。
施術の流れ
医師の診察後、市販のものより高濃度のビタミンC入りローション&ジェルが処方されます。治療目的やお肌の状態に合わせて有効成分の濃度を変えることもあります。
朝・夜の洗顔後、化粧水使用の前にたっぷりとつけて浸透させると効果的です。ビタミンCローション&ジェルは冷蔵庫内に保管してお使い下さい。
さらに効果を期待する場合はイオン導入法を用いた施術をします。
イオン導入機器を使用して、有効成分をイオン化させた状態でお肌の奥まで浸透させます。
終わったあと
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イオン導入でビタミンCを浸透させると無駄な皮脂を減らす効果があります。施術直後は、必要に応じて普段ご使用の乳液やクリームで脂分を補って下さい。 |
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ホームケアのために軽量小型化されたイオン導入機器も当クリニックでご紹介しております。 |
注意すべきポイント
お肌への効能に関して万能とも言えるビタミンCですが、保湿効果がありません。クリニックで処方されるビタミンCローション及びジェルには保湿成分としてヒアルロン酸が配合されていますが、乾燥する季節には保湿系クリームなどと上手く組み合わせて使うことが上手なスキンケアのカギとなります。
施術を受けられない方
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妊娠している方、または授乳中の方 |
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治療期間中に妊娠の予定がある方 |
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極端な敏感肌の方 |
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その他、施術前の診察で既往症・服用している薬・皮膚の状態などで不適合と診断を受けた方 |